後藤明生『笑いの方法――あるいはニコライ・ゴーゴリ【増補新装版】』

◉発売日:2019年2月5日

◉ブックデザイン:ミルキィ・イソベ(ステュディオ・パラボリカ)

◉造本:A5判・上製(角背)・函入・336頁

◉ISBN978-4-908624-06-3 C0098

◉定価:本体3,700円+税

◉お求めは【版元ドットコム】のHPより

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908624063

他者を笑う者は他者から笑われる!

ゴーゴリ作品の真髄に迫った名著

【増補新版特典】

後藤明生が自ら翻訳したゴーゴリの『鼻』と

恩師・横田瑞穂氏と共訳した『外套』を初再録!

後藤明生「没後」20年、ゴーゴリ「生誕」210年! ゴーゴリ作品の真髄である「笑い」に迫った名著が、大幅な増補&新装版で蘇る。新版特典として、後藤が翻訳したゴーゴリの『鼻』と恩師・横田瑞穂氏と共訳した『外套』を初再録。伝説の名訳が完全版で掲載されるのは実に40年ぶり。「われわれは皆ゴーゴリの『外套』から出て来た」というドストエフスキーの名文句の真意とは? 他者を笑う者は他者から笑われる!?——。これまで誤解され続けたゴーゴリの「笑い」を刷新する後藤の孤軍奮闘ぶりをご覧あれ! 

◉後藤明生|ごとう・めいせい(1932年4月4日―1999年8月2日)

「内向の世代」の作家として知られる後藤明生は、1932年4月4日、朝鮮咸鏡南道永興郡(現在の北朝鮮)に生まれる。13歳で敗戦を迎え、「38度線」を歩いて超えて、福岡県朝倉郡甘木町(現在の朝倉市)に引揚げるが、その間に父と祖母を失う。当時の体験は小説『夢かたり』などに詳しい。旧制福岡県立朝倉中学校に転入後(48年に学制改革で朝倉高等学校に)、硬式野球に熱中するも、海外文学から戦後日本文学までを濫読し「文学」に目覚める。高校卒業後、東京外国語大学ロシア語科を受験するも不合格。浪人時代は『外套』『鼻』などを耽読し「ゴーゴリ病」に罹った。53年、早稲田大学第二文学部ロシア文学科に入学。55年、小説「赤と黒の記憶」が第4回・全国学生小説コンクール入選作として「文藝」11月号に掲載。五七年、福岡の兄の家に居候しながら図書館で『ドストエフスキー全集』などを読み漁る。58年、学生時代の先輩の紹介で博報堂に入社。自信作だった「ドストエフスキーではありません。トリスウィスキーです」というコピーは没に。59年、平凡出版(現在のマガジンハウス)に転職。62年3月、小説「関係」が第1回・文藝賞・中短篇部門佳作として「文藝」復刊号に掲載。67年、小説「人間の病気」が芥川賞候補となり、その後も「S温泉からの報告」「私的生活」「笑い地獄」が同賞の候補となるが、いずれも受賞を逃す。68年3月、平凡出版を退社し執筆活動に専念。73年に書き下ろした長編小説『挾み撃ち』が柄谷行人や蓮實重彥らに高く評価され注目を集める。89年より近畿大学文芸学部の教授(のちに学部長)として後進の指導にあたる。99年8月2日、肺癌のため逝去。享年67。小説の実作者でありながら理論家でもあり、「なぜ小説を書くのか? それは小説を読んだからだ」という理念に基づいた、「読むこと」と「書くこと」は千円札の裏表のように表裏一体であるという「千円札文学論」などを提唱。また、ヘビースモーカーかつ酒豪としても知られ、新宿の文壇バー「風花」の最長滞在記録保持者(一説によると48時間以上)ともいわれ、現在も「後藤明生」の名が記されたウイスキーのボトルがキープされている。

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大橋弘『ミクロコスモス――森の地衣類と蘚苔類と』

◉発売日:2018年9月10日

◉解読:解説エッセイ:田中美穂(古書店「蟲文庫」店主) 

◉ブックデザイン:ミルキィ・イソベ(ステュディオ・パラボリカ)

◉造本:四六判変形・並製・コデックス装・112ページ

◉ISBN978-4-908624-05-6 C0072

◉定価:本体1850+税

◉お求めは【版元ドットコム】のHPより

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908624056

◉森の中にある、さらに小さな森――苔や菌類たちの摩訶不思議な美しき世界

ここはジブリの世界か? それともアリスの世界か? 写真家・大橋弘が30年以上も歳月をかけて撮影し続けてきた森の中に生息するコケ植物(蘚苔類)や菌類・藻類(地衣類)。まさに「ミクロコスモス」と称したくなる、美しくもありファンタジックでもある「森の小宇宙」。そこにたたずむと感じる、不意に森の一部になってしまうような緊張感と心地よさ……。人間の視点を離れ、小人になってミクロの森に分け入っていくような、そんな愉快な楽しみを教えてくれる一冊。

大橋弘(おおはし・ひろし)
写真家。1946年、東京都中野生れ。71年、東京綜合写真専門学校卒業。主な出版物(写真集)に『モスコスモス――苔の宇宙』、『日本の手仕事――百年の技、千年のかたち』(共著)、『日本の正しい調味料』(共著)、『1972 青春 軍艦島』、『はたらく刃物――素材と道具、そして職人仕事の博物誌』(共著)など多数。

田中美穂(たなか・みほ)
古本屋「蟲文庫」店主。1972年、岡山県倉敷市生まれ。1994年、同市内に古本屋「蟲文庫」を開業、2000年に移転、現在にいたる。著書に『わたしの小さな古本屋』(ちくま文庫)、『苔とあるく』『亀のひみつ』『星とくらす』(WAVE出版)、『ときめくコケ図鑑』(山と渓谷社)、編著に『胞子文学名作選』(港の人)などがある。

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後藤明生『引揚小説三部作――「夢かたり」「行き帰り」「嘘のような日常」』

◉発売日:2018年4月2日

 

◉解読:山本貴光(文筆家・ゲーム作家)

◉ブックデザイン:ミルキィ・イソベ(ステュディオ・パラボリカ)

◉造本:A5 判・上製(角背)・函入・2段組・448 ページ

◉ISBN978-4-908624-01-8 C0093

◉本体5,555円+税

◉お求めは【版元ドットコム】のHPより

http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908624049

 

◉「お母さん、いまわたしはどこにいるのでしょう? わたしが帰る場所はあるのでしょうか?」

日本の植民地だった朝鮮半島で「軍国少年」として育ち、敗戦のため生まれ故郷を追われ、その途上で祖母と父を亡くし、命がけで「38 度線」を超えて内地に引揚げてきた。しかし、敗戦から何年が経っても、心の奥底には「日本」という国家や「日本人」に対する違和感を抱え、自らを日本人でありながら「異邦人(エトランゼ)」のように感じていた――。そんな引揚者たちの「失われた故郷」での美しき想い出、ソ連侵攻による恐怖、国家に対する幻想と崩壊、そして、不条理に奪われた「アイデンティティ」を取り戻すための葛藤……。作者自身の引揚体験を描いた『夢かたり』『行き帰り』『噓のような日常』の三作品を完全版で所収! こんな時代だから知ってほしい――。敗戦後、植民地から引揚げてきた日本人たちの日本という国家や日本人に対する複雑な想いを。

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後藤明生『壁の中』【新装普及版】&【新装愛蔵版】

◉発売日:2018年12月25日

◉作家解読:多和田葉子(小説家・詩人)

◉作品解読:坪内祐三(評論家・随筆家)

◉ブックデザイン:ミルキィ・イソベ(ステュディオ・パラボリカ)

【新装普及版】

◉造本:A5判・並製・PUR製本・680頁

◉ISBN978-4-908624-02-5 C0093

◉定価:本体3,700円+税

◉お求めは【版元ドットコム】のHPより

http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908624025

【新装愛蔵版】

◉造本:A5 判・上製・PUR 製本・680 頁・貼函・別冊写真集(カラー36 頁)

◉ISBN978-4-908624-03-2 C0093

◉定価:本体12,000 円+税

◉愛蔵版特典① 著者愛用の落款による検印入り

◉愛蔵版特典② 未発表作品を含む8作のレプリカ生原稿による写真集を同梱

◉お求めは【版元ドットコム】のHPより

http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908624032

◉ポストモダン小説の怪作が読みやすくなった新組版&新装版で蘇る!

内向の世代を代表する小説家・後藤明生の名作『壁の中』が【新装普及版】と【新装愛蔵版】で復刊されました! 古書価格の高騰により一部では「読みたくても読めなかった小説No.1」とも言われていましたが、読みやすくなった新たな組版(1段組)かつ新装幀で甦りました。ドストエフスキー、ゴーゴリ、カフカ、聖書、永井荷風などを俎上に載せ、アミダクジ式に話を脱線させながら読者を迷宮へと誘い込む「インターテクスチュアリティ」の極北は、まさかの官能小説? キャンパスノベル? 妄想ミステリー? 堂々の680ページ&原稿用紙1700枚! 必読の巻末付録には、多和田葉子さんによる「作者解読」と坪内祐三さんによる「作品解読」を掲載。しかも【復刻愛蔵版】では、「①著者が愛用した落款による検印入り」かつ「②未発表作品を含む8作のレプリカ生原稿による別冊写真集(32頁)を同梱」という2大特典が! 後藤明生ファンなたずとも小説ファンなら1度は読んでおきたい垂涎の1冊です。

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後藤明生『アミダクジ式ゴトウメイセイ【対談篇】』

◉発売日:2017年5月17日

◉造本:A5 判・上製(角背)・函入・2段組・448 ページ

◉ブックデザイン:ミルキィ・イソベ​(ステュディオ・パラボリカ)

◉ISBN978-4-908624-00-1 C0093

◉本体価格:3,800 円+税

◉お求めは【版元ドットコム】のHPより

http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908624001

◉没後18年・待望の新刊は初の対談集

名著『挾み撃ち』で知られる小説家・後藤明生――。電子書籍による復刊や選集『後藤明生コレクション』の刊行もスタートし再評価の機運が高まっている。収録した計22本の対談では、五木寛之、小島信夫、蓮實重彥、柄谷行人、島田雅彦らを相手に、敗戦による引揚体験や、小説の技法・文体・喜劇性、ゴーゴリやカフカなど海外文学からの影響、日本近代文学の起源などをテーマに、アミダクジのように話を脱線させながら饒舌に語り尽くす。後藤ファン必携の書。『座談篇』も同時刊行。

◉目次

▶︎五木寛之:文学における原体験と方法(1969年)

▶︎三浦哲郎:追分書下ろし暮し(1974年)

▶︎黒井千次:父たる術とは(1974年)

▶︎三浦哲朗:作家の話『めぐり逢い』をめぐって対談(1976年)

▶︎岡松和夫:「厄介」な世代(1976年)

▶︎山口昌男:失われた喜劇を求めて(1977年)

▶︎秋山駿:文体について(1977年07)

▶︎江川卓:ロシア文明の再点検(1980年)

▶︎三枝和子:女をめぐって(1981年)

▶︎三浦雅士:「十二月八日」に映る内向と自閉の状況(1982年)

▶︎別役実:何がおかしいの?(1984年)

▶︎小島信夫:文学は「隠し味」ですか?(1984年)

▶︎松下裕:チェーホフの面白さ(1987年)

▶︎富岡幸一郎:後藤明生と「首塚の上のアドバルーン」(1989年)

▶︎蓮實重彦:小説のディスクール(1990年)

▶︎菅野昭正:横光利一往還(1990年)

▶︎渡部直己:大谷崎を解錠する(1991年)

▶︎三浦清宏:文学教育の現場から(1992年)

▶︎柄谷行人:文学の志(1993年)

▶︎島田雅彦:親としての「内向の世代」(1993年)

▶︎菅野昭正:小説のトポロジー(1995年)

▶︎佐伯彰一:小説の方法意識について(1997年)

 

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後藤明生『アミダクジ式ゴトウメイセイ【座談篇】』

◉発売日:2017年5月17日

◉造本:A5 判・上製(角背)・函入・2段組・448 ページ

◉ブックデザイン:ミルキィ・イソベ​(ステュディオ・パラボリカ)

◉ISBN978-4-908624-01-8 C0093

◉本体価格:3,800 円+税

◉お求めは【版元ドットコム】のHPより

http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784908624001

◉全て単行本初収録・戦後文学の貴重な証言満載の座談集

後藤明生はじめ、阿部昭、黒井千次、坂上弘、古井由吉など、サラリーマンをしながら小説を執筆した「内向の世代」の作家たちが集結した「伝説」の連続座談会をはじめ、1970年代から1990年代に行われた、全て単行本初収録の座談集。また、実作者でありながら優れた理論家でもあった後藤が提唱した「小説を読まずに小説を書いた人はいない」という考えに基づく「千円札文学論」など独自の文学論を開陳。全ての文学ファン&研究者が必携の書。『対談篇』も同時刊行。

◉目次

▶︎現代作家の条件:阿部昭+黒井千次+坂上弘+古井由吉(1970年)

▶︎現代作家の課題:秋山駿+阿部昭+黒井千次+坂上弘+古井由吉(1970年)

▶︎現代文学の可能性:阿部昭+黒井千次+坂上弘+古井由吉(1972年)

▶︎小説の現在と未来:小島信夫+阿部昭(1972年)

▶︎飢えの時代の生存感覚:加賀乙彦+秋山駿(1973年)

▶︎創作と批評:阿部昭+黒井千次+坂上弘+古井由吉(1974年)

▶︎外国文学と私の言葉:中野孝次+飯島耕一(1978年)

▶︎「方法」としてのゴーゴリ:小島信夫+キム・レーホ(1982年)

▶︎小説の方法:小島信夫+田久保英夫(1989年)

▶︎日本文学の伝統性と国際性:中村真一郎+大庭みな子+鈴木貞美(1990年)

▶︎日本近代文学は文学のバブルだった:蓮實重彥+久間十義(1996年)

▶︎「内向の世代」の現在 :黒井千次+坂上弘+高井有一+田久保英夫+古井由吉+三浦雅士(1996年)

▶︎われらの世紀の「文学」は:小島信夫+古井由吉+平岡篤頼(1996年)

◉後藤明生|ごとう・めいせい(1932年4月4日―1999年8月2日)

「内向の世代」の作家として知られる後藤明生は、1932年4月4日、朝鮮咸鏡南道永興郡(現在の北朝鮮)に生まれる。13歳で敗戦を迎え、「38度線」を歩いて超えて、福岡県朝倉郡甘木町(現在の朝倉市)に引揚げるが、その間に父と祖母を失う。当時の体験は小説『夢かたり』などに詳しい。旧制福岡県立朝倉中学校に転入後(48年に学制改革で朝倉高等学校に)、硬式野球に熱中するも、海外文学から戦後日本文学までを濫読し「文学」に目覚める。高校卒業後、東京外国語大学ロシア語科を受験するも不合格。浪人時代は『外套』『鼻』などを耽読し「ゴーゴリ病」に罹った。53年、早稲田大学第二文学部ロシア文学科に入学。55年、小説「赤と黒の記憶」が第4回・全国学生小説コンクール入選作として「文藝」11月号に掲載。五七年、福岡の兄の家に居候しながら図書館で『ドストエフスキー全集』などを読み漁る。58年、学生時代の先輩の紹介で博報堂に入社。自信作だった「ドストエフスキーではありません。トリスウィスキーです」というコピーは没に。59年、平凡出版(現在のマガジンハウス)に転職。62年3月、小説「関係」が第1回・文藝賞・中短篇部門佳作として「文藝」復刊号に掲載。67年、小説「人間の病気」が芥川賞候補となり、その後も「S温泉からの報告」「私的生活」「笑い地獄」が同賞の候補となるが、いずれも受賞を逃す。68年3月、平凡出版を退社し執筆活動に専念。73年に書き下ろした長編小説『挾み撃ち』が柄谷行人や蓮實重彥らに高く評価され注目を集める。89年より近畿大学文芸学部の教授(のちに学部長)として後進の指導にあたる。99年8月2日、肺癌のため逝去。享年67。小説の実作者でありながら理論家でもあり、「なぜ小説を書くのか? それは小説を読んだからだ」という理念に基づいた、「読むこと」と「書くこと」は千円札の裏表のように表裏一体であるという「千円札文学論」などを提唱。また、ヘビースモーカーかつ酒豪としても知られ、新宿の文壇バー「風花」の最長滞在記録保持者(一説によると48時間以上)ともいわれ、現在も「後藤明生」の名が記されたウイスキーのボトルがキープされている。

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