◉後藤明生・電子書籍コレクション(アーリーバード・ブックス)

長編小説『挾み撃ち』

あの外套はいったいどこに消え失せたのだろう?――。お茶の水橋に佇み、主人公の〈わたし〉は、二十年前、東京へ出て来た際に着ていた、旧陸軍の外套のことを思い出す。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00G967872

長編小説『吉野大夫』(第17回・谷崎潤一郎賞受)

『吉野大夫』という題で小説を書いてみようと思う。吉野大夫をキーワードにして、さまざまな文献、土地、人々を遍歴した結果、彼女の墓や過去帳は見つけ出せたが……。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00GLOX6AA

 

短編連作『首塚の上のアドバルーン』(第40回・芸術選奨文部大臣賞) 

千葉の幕張に越してきた〈わたし〉は、マンションの十四階のベランダから、「こんもり繁った丘」を発見する。その丘を訪れ、偶然、見つけたのは、地名の由来となった馬加康胤の首塚だった。http://www.amazon.co.jp/dp/B00H37ITC4

短編連作『しんとく問答』

ある時はマーラーの交響曲を聴くために、ある時は宇野浩二の文学碑を訪ね、大阪城公園を散策して知った「四天王寺ワッソ」の見物に出かけ……。単身赴任の初老の男が大阪の街を歩き回り、遂には俊徳丸の墓にとたどり着く。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00HBMSCCS

長編小説『四十歳のオブローモフ』

ひとが眠っているときに犬なんか拾ってきやがって! 40歳の誕生日を迎えた小説家はロシアの小説『オブローモフ』のような怠け者として生きたかったが、妻子とともに団地に暮らす彼に、そのような生活は許されない。

http://www.amazon.co.jp/dp/B018V50FPK/

連作長編『めぐり逢い』

何故この3DKの中の生活が、このテレビの一時間よりも面白くないのだろう?――家族の中で最も猫嫌いだった〈わたし〉が、ペット禁止の団地で猫を飼うことになる。野良猫のゴンと牝猫のナナだ。http://www.amazon.co.jp/dp/B015X4LLTG/

連作長編『噓のような日常』

「お母さん、いまわたしはどこにいるのでしょう? わたしが帰る場所はあるのでしょうか?」――敗戦の年に北朝鮮で死んだ父親の三十三回忌に集う親族たち。父親の亡きがらは、中学一年生だった〈わたし〉と兄とで埋葬した。

http://www.amazon.co.jp/dp/B013QEKK9C

連作長編『行き帰り』

習志野のアパートへと引っ越した〈わたし〉は、九州へ、大阪へ、信濃追分へ、会津へと出かけ、そしてまた戻って来る。その中で、13歳まで暮らした生まれ故郷の北朝鮮・永興での出来事や、当時の友人たちを振り返る。

http://www.amazon.co.jp/dp/B011P0M9ES

 

連作長編『夢かたり』

夢を見た。場所はわたしが小学校時分に住んでいた北朝鮮の永興という小さな町で、わたしは自転車に乗って切手を買いに行った――。敗戦から30年、「わたし」は生まれ故郷での出来事や、そこで出会った人々のことを思い出す。

http://amzn.asia/5LRvMoe

連作長編『思い川』

「自分はこの地に到着したのではない。あらかじめ目ざした場所に到着したのではなくて、考えてもみなかったところへ漂着したのに過ぎない」――。近所の綾瀬川へ家族で土筆を取りに出掛けながら故郷の龍興江での記憶を辿る。

http://www.amazon.co.jp/dp/B01C52Q9AU

 

短編集『スケープゴート』

彼はただひたすら文学のために書いて書いて書き続けました。それは借金との戦いであったけれども、同時にそれは小説というジャンルとの戦いであり、小説の可能性との戦いであったわけです――。▷https://www.amazon.co.jp/dp/B01I0RAAKE​​

中編小説『蜂アカデミーへの報告』

信濃追分で〈わたし〉はスズメ蜂に刺され九死に一生を得た。その顛末を、井伏鱒二の『スガレ追ひ』、ファーブルの『昆虫記』、蜂被害者に関する証言などをもとに、「蜂アカデミー」に宛てた報告書としてまとめる――。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00HM9SEJ6

短編小説「私的生活」(単行本『私的生活』より) 

「もしもし、ご主人はいらっしゃいますか?」——あるときは女の声で、あるときは男の声で、思い出したようにかかってくる電話。しかし、男も女も、決して自分の名を名乗らない。「わたしがこの団地にいることを、忘れないで下さい」と告げる声の主は?

▷http://www.amazon.co.jp/dp/B00HXQGS2I

短編小説「笑い地獄」(単行本『笑い地獄』より) 

「あいつは笑われたくないために、いつも自分から先に笑い出しているのだ」――。週刊誌のゴーストライターである〈わたし〉は、気鋭のファッションデザイナーが主催するワイルド・パーティに潜入取材を試みる。しかし、パーティの最中に眠り込んでしまい……。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00I7EOL8I

 

短編小説「パンのみに非ず」(単行本『笑い地獄』より)

三年前から断食道場での見張り役を仕事とする〈わたし〉。しかしこれまで、脱走者は出てはいない。初めての脱走者が出た晩、〈わたし〉は言う。「あの断食道場に、もし脱走する権利のあるものがいるとすれば、それは、このわたし以外には、ないわけですよ」――。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00II278GQ

 

短編小説「何?」(単行本『何?』より)

会社を辞め職安に通う37歳の〈男〉は、東京郊外の3DKの団地に暮らしている。結婚して10年で10キログラムも太った妻は断食を試み、戦後生まれの二人の子供たちは飢えを知らない。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00IQY0ILS

 

短編小説「ある戦いの記録」(単行本『何?』より)

「わたしの内なる被害者面をした疎外氏よ、さらば!」――。半年前まで無名の画家だった〈わたし〉は、アパートの隣室に住む女性のため、密かに自動式自慰機械の開発に没頭する。製作開始から三カ月、あとは「偉大なる人工性器」が入手できれば完成だ。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00J1RXFQ4

 

短編小説「書かれない報告」(単行本『書かれない報告』より)

自身が暮らす団地についてのレポートを依頼された〈男〉は、ダイニングキッチンの天井からの水漏れや、流し台の白壁の傷から這い出る蟻など、住まいについての考察をめぐらせていく。自問を繰り返した〈男〉は、「はっきりしていることは、唯一つだった。住居はすでに男の一部だ」という結論に至る——。▷http://www.amazon.co.jp/dp/B00JCR01A6

 

短編小説「関係」(単行本『関係』より)

「君なんかが想像している以上に雑誌出版界の人間関係は狭苦しく入り乱れている」——。婦人雑誌の女性編集者の視点から、原稿を発注する側と受注される側、大学の先輩・後輩・同級生、そして男と女といった、徐々に入り組む人間関係を描いた中編小説。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00JNXET48

 

短編小説「疑問符で終わる話」(単行本『疑問符で終わる話』より)

鉄筋コンクリート五階建ての団地の二階に暮らす〈男〉の家で、ある日とつぜんテレビの調子がおかしくなった。その白黒テレビを修理すべきか? カラーテレビに買い替えるべきか? 何度もセールスに訪れるテレビ屋を、果して敵と呼ぶべきだろうか?

http://amzn.asia/aOBTuxh

 

短編小説「行方不明」(単行本『疑問符で終わる話』より) 

団地専門の無料新聞の仕事をする〈わたし〉は、不可解な事件に巻き込まれる。四週間も新聞が配達されていない地域があるというのだ。事件の犯人や全体像もわからぬまま、〈わたし〉は「行方不明になっているのは、ひょっとすると、君の現実なのだ」と宣言される——。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00KFU7MSI

短編小説「謎の手紙をめぐる数通の手紙」(単行本『謎の手紙をめぐる数通の手紙』より)心当たりのない男から手紙が届く。「どのようにして小生の鼻に関する秘密を知ったのか?」という内容だった。その問いをめぐって、「エニグマ」と名乗る男、その同僚、その同級生でエニグマがよく知っているという男とのあいだで、謎の手紙が交わされる——。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00KPIE4J0

 

短編小説「恢復」(単行本未収録)

娼館通いの末に性病に感染した〈わたし〉、恋人でありながらもプラトニックな関係のままの〈サト子〉、同郷出身のクラスメイトで同棲中の〈C〉と〈C子〉。非科学的な精神と科学的な肉体との関係が、〈わたし〉の世界を歪めていく……。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00L0IDN64

短編小説「人間の部屋」(単行本未収録)

ある地方新聞の東京支局で取材記者をする〈わたし〉、その前任者で現在は日米PR会社に勤務する吉田とその妻、某週刊誌の編集部員である福村とその妻——。日米PR会社のスポンサーの商品を宣伝するための原稿を書き続けるうちに、利害関係と人間関係が複雑に入り組んでいく。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00LDT965C

短編小説「S温泉からの報告」(単行本『私的生活』より)

連日の痛飲で、とうとう血を吐いた〈わたし〉。しかし、大学病院で精密検査を受けたものの、結果は「異常なし」だった。「いまあなたが動くべき方角は戌亥の方向だ」という占い師の言葉を信じ、胃腸によくきくというS温泉を訪ねてきたのだが……。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00UZSH84I

短編小説「誰?」単行本『何?』より)

とにかく団地から外へ出なければならない! 週刊誌でゴーストライターをする〈男〉は、ある朝、名づけ難い衝撃によって打ち砕かれ、そう決意する。打ち砕かれたものが何かはわからない。団地と団地のために土地を売った百姓たちが住む土地とを区切るバイパスに架かる歩道橋を渡って脱出を試みるが——。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00WJOD4JY

短編連作「麓迷亭通信」(単行本『日本近代文学との戦』より)

信濃追分の「麓迷亭(ろくめいてい)」と名付けた山小屋で、『挾み撃ち』『四十歳のオブローモフ』『笑坂』『吉野大夫』を書いた頃、周囲はアカシヤの小木ばかりだった。現在その庭は、胡桃や栗、樅の木の密林に変わり、その奥の薮では、名前のわからない種々の雑木が折り重なるように繁っている。

http://amzn.asia/9QDaPPs

 

短編連作「栗とスズメ蜂」(単行本『日本近代文学との戦』より)

かつて信濃追分の山小屋・麓迷亭(ろくめいてい)で、「スズメ蜂に刺された男が、蜂アカデミーへの報告書を書く」という小説『蜂アカデミーへの報告』を執筆した「私」が、また新たにスズメ蜂の話を披露しようとする。しかし、「これから披露しようと思うスズメ蜂の話は、その小説とはまったく無関係」だという……。

http://amzn.asia/6SChtPz

短編連作「日本近代文学との戦い」

夏目漱石、芥川龍之介、宇野浩二、永井荷風、横光利一、牧野信一、太宰治、坂口安吾……。彼らが格闘した「日本近代小説」とは何か? それは西欧文学との「混血=分裂」の産物である。二葉亭四迷の『浮雲』からはじまった日本近代小説を「千円札文学論」によって読み解く未完の連作小説。

http://amzn.asia/7mMoGMy

 

小説論『小説 いかに読み、いかに書くか』

なぜ小説を書きたいと思うのか? それは小説を読んだからだ——。「読む」ことと「書く」ことの関係を結びつけながら、ドストエフスキーの名言「われわれは皆ゴーゴリの『外套』から出てきた」の深淵に迫る。いとうせいこう氏の小説『鼻に挟み撃ち』でも“名著”と絶賛された小説論!

http://www.amazon.co.jp/dp/B00QTZO4Z2

評論集『笑いの方法 あるいはニコライ・ゴーゴリ』

なぜ悲劇は喜劇となるのか? 「われわれは皆ゴーゴリの『外套』から出て来た」とドストエフスキーは語った。そのゴーゴリの〈笑い〉を方法論的に解説し、現代文学の問題として捉え直す――。▷http://www.amazon.co.jp/dp/B00SXL4WH0

評論集『カフカの迷宮 悪夢の方法』

カフカの小説を読むたびに、その世界が増殖していく。増殖するのは、わたしの中のカフカ世界だ——。小説とは「あらゆるジャンルとの混血=分裂によって無限に自己増殖する超ジャンルである」と定義し、『変身』『審判』『判決』『万里の長城』などの作品をアミダアクジ式に脱線しながら読み解いていく、エッセイ風カフカ論。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00TVQPOVO

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◉武田徹アーカイブ

評論集『NHK問題――二〇一四年・増補改訂版』

2006年に筑摩書房より刊行した『NHK問題』を増補改訂した電子書籍。NHKはその自称にふさわしく公共放送の名に値するのか、それは一つの共同体――NHKという組織共同体かもしれないし、国家という共同体かもしれない――に私有された共同性のメディアではないのか。そんな問題意識に従って議論を行った。https://www.amazon.co.jp/dp/B00IQ69H5Y

評論集『デジタル日本語論――ワープロの誕生と死』

長く模索されてきた日本語の機械処理、その宿願がコンピュータ技術と出会いによって果たされる。日本語ワープロが誕生した経緯を調査し、かな漢字変換の実用化を進めた研究者たちがどのような日本語観の下で作業を進めたかの軌跡を辿った一冊。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00MBOEWUW

評論集『デジタル社会論: 「IT革命」前夜の記録【1998〜1999】』

前代未聞のスピードでデジタル化が加速した社会は、独特な「儚さ」を伴いながら、さまざまな「歪み」や「しわ寄せ」を生じさせ、「人々のあり方」さえも変えてきた。そんなデジタル化が加速度的に進んだ1998年から1999年。IT革命を旗印にITバブルが膨らむ直前の諸相に切り込み、その輪郭をありのままに記録したノンフィクション。

 ▷https://www.amazon.co.jp/dp/B01J5XY2E2

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